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日本、16年1月に国連安保理非常任理事国入り!常任理事国との違い

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      2015/10/18



国連安保理(安全保障理事会)非常任理事国は10か国のうち、5か国が2年毎に改選されます。

今年10月にその選挙が行われるのですが、そこで日本が当選する事がほぼ確実になりました。

特定の国の非常任理事国入りとしては世界で最多回数です。

ところでそれは一体どういう事なのでしょうか?

非常任理事国ってなにができるの?常任理事国との違いは?日本は常任理事国にはなれないの?

等々、この手の話になると小難しく感じてしまい、ニュース記事やサイトをそっ閉じしたくなる方は多いと思いますがどうでしょうか?

正直僕はそうです、ええ。

という事でせっかくなのでこの辺について、自分なりにおさらいをしてみたいと思います。

 

国連安保理(安全保障理事会)とは?

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ざっくり言うと、国連の機関であり重要な決め事を扱うところであります。

国際社会の平和や安全が脅かされたりするような事態に対し、安保理で話し合い、決議や議長声明などを出したり対抗措置を決定したりするわけです。

常任理事国の5か国と、非常任理事国の10か国で話し合いが行われます。

 

常任理事国と非常任理事国

常任理事国とは、アメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国の5か国を指します。

1945年の国連設立時から70年間変わりません。

(厳密に言うと、ソ連崩壊により権利を受け継いだロシア、内戦に勝利し中華民国(現在の台湾)から権利を受け継いだ中華人民共和国以外は、ということになりますが)

それに対し非常任理事国とは、世界の国連加盟国を、アジア太平洋やアフリカなど5つの地域枠で分け、それぞれの地域枠で定数が決まっている中で選挙に勝利した国々(全10か国)で形成されます。

ちなみに日本の属するアジア太平洋地域の定数は2か国。

そのうちの今回改選される1か国を争う予定だったバングラデシュが立候補を辞退した為、日本の非常任理事国入りが確実となったというわけです。

 

常任と非常任、決定的な違いは?

上記のように、選挙の無い永久不変の5か国と、2年毎に理事国から強制的に抜けさせられてしまう10か国という点。

そして一番の違いは、常任理事国は、重要な決議をするにあたり拒否権を発動できるという事。これは一体どういう事か?

手続き事項以外の大事な件について決議が有効となるには、理事国15か国のうち、常任国全てを含む9理事国の賛成を要するのです。

つまり、常任理事国のうち、1国でも賛成を得られなければ、その決議はお流れとなってしまうというわけです。

理事国それぞれが、国益(自国の利益)だけを考えながら話し合いをするわけですからただでさえ思う通りにはなりません。

ましてや何か一つを決めるために、常任理事国5か国の全ての賛成票が必要ともなると・・・。

そんなわけで、常任理事国のポジションは相当重いわけですね。

 

日本は常任理事国になれないの?

なれません。

なんて元も子もない事を言いたくはありませんが、現時点ではなかなか難しいと思います。

外交官や関係者の方々は当然、常任理事国入りの為に昔から並々ならぬ努力をされています。

日本が今までで一番、常任理事国入りに近づいたのは2005年、小泉内閣の時。

常任理事国に入りたい国々でG4(日本・ドイツ・ブラジル・インド)を結成し、安保理の枠組みを変えてやろうぜと国連を走り回ったのです。

しかし、大票田であるアフリカ連合(AU)のまさかの背信、その裏で凄まじい圧力をかけていた中国、日本が加わる事には賛成だがそれ以外は嫌なのでG4の案には反対~と言ったアメリカと、様々な要因により、日本の常任理事国入りの話は立ち消えてしまったのです。

意気消沈ですよね。

関係者の方々の落胆はそれはもう凄かったんだろうなと、容易に想像できますよね。

 

拒否権を持たない非常任じゃ無意味なんじゃないの?

ネット上ではよく、日本の国連との関わりについて「世界のATMにされるだけだ」とか「拒否権の無い非常任なんて意味がない」等々の批判をよく目にします。

では何故日本は安保理にいなければいけないのか。何故安保理に拘るのか。

この点については、今回参考にさせていただいた、国連担当をされていた読売新聞政治部記者である白川義和氏の著書「国連安保理と日本 (中公新書ラクレ)でこのように書かれています。

  • 安保理は基本的に密室内にて行われるので、その中で飛び交う様々な情報を直接仕入れて、議論できる事は大きい。
  • 日本は他の国々から「堅実で根回しが上手」との定評があり、これを生かし、常任理事国と非常任理事国の仲介役や、議事進行の効率化を主導できる可能性が高い。
  • 日米同盟に頼らない、日本独自の政策や主張の構築が必要であり、安保理はその為に個別の外交官を鍛えるには絶好の場所である。

だから一日でも長く安保理内にいるべきであり、非常任理事国入りは必要なわけです。

僕たちの日常でも、話し合いに参加しないヤツの意見なんて、誰も取り上げちゃくれませんよね。

そんなわけで日本の安保理非常任理事国入りは、日本が日本らしく世界と渡り合う為に必要な事であり、我が国にとっても世界にとっても大変大事で、重要な事なんだと思います。

てことで!

しろうめず@ShiroUmezでした。




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