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【お盆特集】婆ちゃんっこだった僕と祖母との想い出【借金編】

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      2016/02/20



誰かの結婚式

この記事は、【お盆特集】婆ちゃんっこだった僕と祖母との想い出【戦争編】からの続きになります。

戦前~終戦の日までを朝鮮で過ごした婆ちゃん一家。華やかだった暮らしは一変し、暴徒と化した現地人から逃げ延びる日々。やっとのことで日本列島に逃げ帰ってきた婆ちゃんたちでしたが、そこには更なる苦しみが待ち受けていたのです・・・。

 

戦後の新生活は悲劇からの始まりだった

帰国後の暮らしも容易にはいかなかった。なにしろ20余年前、内地を引き上げ、朝鮮に骨を埋めるつもりで一家は旅立ったわけである。実家はあったが知り合いにあげてしまっていた。

「日本が戦争に負けて、朝鮮に住めなくなってしまったからやっぱり家返して」なんて、そんなムシのいい話、明治生まれの厳格な性格の曾爺ちゃんができるわけがない。新たに一から全てをスタートさせるべく、我が先祖はあちらこちらを奔走したのだった。

不幸な結婚?

曾爺ちゃんは方々から資金繰りをし、地元で魚屋を開いた。そこそこ繁昌し、お店が軌道に乗ってきた頃を見計らったかのようなタイミングで、婆ちゃんにお見合い話がやってきた。お相手は隣町に住む大百姓の三男坊、南方戦線帰りの元帝国陸軍軍人。僕の爺ちゃんである。

二人は結婚し、爺ちゃんは婿養子となり、曾爺ちゃんと3人で新生一家がスタートした。僕の血統的な礎はここである。その後3人の男の子をもうけたが、以前婆ちゃんにとんでもない事を聞かされたことがある。

「わたしゃーね、お爺さんと結婚なんかしたくなかったよ・・・」

それはもう心から残念そうな、深いため息交じりの口調だった。

「老夫婦は大体どこも仲睦まじいもの」という世間一般のなんとなく存在する認識のようなものを、スコーーーンと気持ちよく一蹴するようなセリフ。当然孫として、聞きたくなかったです。

しかし婆ちゃんがこう言い捨てるのも理由があった。

結婚してすぐのころ、爺ちゃんが始めた運送業が大失敗し、とてつもない借金を背負う羽目になったからだ。

僕の爺ちゃんの話

借金を背負うドリーマー

僕の爺ちゃんは、一言で言えばドリーマー。夢追い人でした。現実主義者の婆ちゃんとは対照的な、それはもう絵に描いたような楽観主義者。いつもにこにこ愛想が良く、周りの人たちから慕われる人。

宝くじが大好きで、戦時中から死ぬまで夢を追いかけていた。(最近発見した、戦時中購入したと思われる宝くじの残骸↓)

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そんな爺ちゃんにある日思いもよらなかった災いが降りかかる。経営していた運送会社の運転手さんが、死亡事故を引き起こしてしまったのだ。おまけにその運転手には逃げられ、慰謝料その他全ての支払い金を、経営者であった爺ちゃんが背負う羽目になってしまった。

当時損害保険がどのような仕組みであったのか、そんなことまでは知る由もない。わかっているのはある日突然、家にあるタンスやらなんやら全てのものに、差し押さえのための赤紙が貼られてしまったこと―――と、当時を思いながら父は言う。

子供心に「これはとんでもないことになってしまった」というのは肌で感じたらしい。

頑固者とお嬢様

ドリーマーで楽観主義者の爺ちゃんにはもう一つ重篤な欠点注目すべき性格を持っていた。とにかくプライドが高く、頑固者であったこと。

プライドが邪魔をして、借金の為の資金繰りなどできるはずもなく、返済のためのお金は全て婆ちゃんがかき集めて回ったと聞いた。お嬢様育ちの箱入り娘であった婆ちゃんが、全て。

その時相当苦労したようで、この頃の話をする婆ちゃんの顔は、いつも怒りで歪んでいた。あれはマジで切れてた、爺ちゃんに。

末っ子をおんぶして、海に腰のあたりまで浸かったこともあったらしい。おぼろげながらその時の事を覚えていた本人(叔父)から聞いた。必死で泣き叫んで婆ちゃんの目を覚ましてやったんだと、蒼ざめた顔で教えてくれたことがあった。

 

貧乏癖のついた我が家

曾爺ちゃんのお店を夫婦で手伝い、その後なんとか借金を返した二人。

ここで話を現代に戻すが、我が家にはカネが無い。本当に無い。僕が産まれた頃から今の今まで全く持って裕福な暮らしをしたことがない。

曾爺ちゃんが始めたお店は今、3代目である僕の両親が受け継いでいるが、コンビニやスーパー、更にはネットで家に居ながらにしてモノが買えてしまうご時世だ。個人経営の食料品店に来る客なんて、減ることはあっても今後増えることなどまず無いだろう。実際今、火の車である。

ネガティブに考えるのは嫌いだが、我が家の成り立ちをこうして改めて考えてみると、うん、こんな家だなウチって、なんて妙に納得してしまうからイヤだ。

せめてこの我が家にこびりついている貧乏癖のようなものは、自分の代で断ち切ってしまいたいものである。

 

【一旦まとめ】有る処に有り、無い所には無い。それがカネ。

もし日本が戦争に勝っていたら・・・なんて想像をするのが、一時自分の中でブームでしたw

もし日本が勝っていたら、自分は朝鮮半島で大富豪の御曹司的な存在としてこの世に生まれてきたのかもしれない。

自分がこの世に産まれてくるなんて保障はどこにもないのにね。このあたり爺ちゃんの血を継いで楽観主義者なのかもしれない。いやご都合主義ってやつかな?まあいいや。

爺ちゃんのせいにするつもりも、ましてや戦争のせいにするつもりもさらさら御座いませんが、我が家は昔っから貧乏です。カネっつーのは有る処に有り、無い所には無いもんなんです。

なんて言い切ってみましたが、人生はまだ半分くらいあるわけで、そんなふうに諦めたくないなぁ・・・。

もう少し続きます。いよいよ佳境、婆ちゃんの晩年編↓

【お盆特集】婆ちゃんっこだった僕と祖母との想い出【晩年編】




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