想い出の漫画BADBOYSシリーズ最新作KIPPO(キッポ)が大変な事に

サブカル

こんにちは!しろうめず@ShiroUmezです。

僕には、初めて読んだときから夢中になり、現在も含めシリーズの全てを読み通してる漫画があります。今年創刊28周年を迎えたというその漫画の名はBADBOYS(バッドボーイズ)※少年画報社「ヤングキング」にて続編連載中。

続編である「BADBOYSグレアー」「女神の鬼」を経て、シリーズ最新作である「KIPPO(キッポ)」と読み続けてきたわけですが、大好きなこのシリーズが、最近思いもよらないとんでも展開を繰り広げ、進みだしてしまっているのです!

※一応ネタバレ有りですのでご注意ください。

※本題に入る前に初代BADBOYS・BADBOYSグレアーについての簡単な説明から書いてます。KIPPOまで読み飛ばしたい方はコチラ

スポンサーリンク

元祖「BADBOYS」は、主人公桐木司のシンデレラボーイストーリー

バッドボーイズの連載が始まったのは1980年代後半。時代は不良全盛期。「悪いヤツがモテる」今考えたら恐ろしくとんでもない時代でした。

主人公「桐木司(きりきつかさ)」は大金持ちの家のお坊ちゃま。あることをきっかけにお坊ちゃま桐木司は暴走族の世界に飛び込むはめに。

あれよあれよと並み居る猛者たちをやっつけて、やがて広島で1~2を争う暴走族の頭になってしまうという、言ってしまえばよくあるシンデレラボーイストーリーでございます。

主人公を取り巻く熱いキャラクターたち

そんなよくあるシンデレラボーイストーリーなんですが、この漫画の登場人物たちが、とにかく熱い!

主人公桐木司のライバルで、広島最強暴走族「陴威窠斗(ビースト)」8代目総長「段野秀典」、広島TOP3の一つ「廣島Night’s(ひろしまないつ)」3代目総長であり宇宙一の男「杉本博衛門尉景元(通称ヒロ))をはじめ、キャラクターの濃い登場人物たちが魅力の一つ。

実は僕、漫画にしろドラマにしろ小説にしろ、登場人物が多いとはっきりいって誰が誰だかわかんなくなるんです。基本アホなもんで憶えられないんですよね(涙)。ですがこの漫画は違う。それぞれのキャラが立っていて個性的なので、何年経っても忘れません。

ちなみにシリーズ通して僕が一番好きなキャラは、続編であるグレアーに出てくる長谷川壮吉ですね。語ると長くなるので説明については割愛しますが。

悪ガキたちの伝説的存在「廣島連合」と【レジェンド】村越宏明

シリーズ通しての柱となる存在である、昔々広島を統一した暴走族であり伝説となった「廣島連合」。そして初代総長の村越宏明

広島の悪ガキたちは皆、廣島連合・村越宏明に憧れて成長していくわけですが、伝説と言われる通り、村越は若くして亡くなってしまうんです。

当時廣島連合副総長にして、後の広島を恐怖のどん底に陥れる、シリーズ中最悪の男「松尾安三」。彼の陰謀により、村越は殺害され、レジェンドとなってしまったのです。

もう一人のレジェンド、初代「陴威窠斗」総長・虎鮫金次郎

さて、このシリーズにはもう一人のレジェンドが存在します。それは後の8代目段野の時代に広島最強となる暴走族「陴威窠斗(ビースト)」の初代総長である、虎鮫金次郎

村越に憧れていた金次郎は、子供を授かり悪ガキの世界を卒業しようと「村越に挑戦する」というケジメをつけます。残念ながら金次郎は敗北するのですが、その時、廣島連合を力によって乗っ取ろうと計画していた副総長松尾安三の陰謀を知り、村越に助言するのです。

その助言行為が松尾の怒りに触れてしまい、彼(金次郎)もまた、広島最悪の男の手によって抹殺されてしまったのでした。

※その他、人気漫画の全巻を電子書籍で揃えられるサイトはコチラ↓

時は流れ時代はチーマー全盛期、続編「BADBOYSグレアー」へ

大友勝将と廣島連合の復活

BADBOYSグレアーは、桐木司や段野世代のBADBOYSの更に数年後のお話。暴走族は時代とともに廃れていき、世はチーマー全盛期。カラーギャングとか流行りましたが、懐かしいですねwドラマ「池袋ウエストゲートパーク(IWGP)」とか・・・って話が脱線しました。

混沌とした広島の悪ガキ世界に突如現れた、グレアーの主人公大友勝将。彼はその有り余る力と豪快な性格で、広島の不良集団を次々と吸収していきます。

その勢力は次第にとんでもない規模に成長し、やがて広島を完全統一。皆が憧れた「廣島連合」を見事復活させてしまったのでした。

村越宏明の生まれ変わり

そんな勝将の身に、ある時不思議な出来事が。なんと、レジェンドであり廣島連合初代総長の村越宏明が、あろうことか彼の身体に乗りうつってしまうんです!

村越しか知りえないことを次々と言ってのける勝将に、周りの仲間たちは震え、沸き立ちます。広島最強の男は、伝説の村越の生まれ変わりであると。

二人のライバル

ところで、シリーズ史上最強の男となった勝将にはライバル(?)が二人います。一人は10代目陴威窠斗(ビースト)総長・虎鮫銀次郎。初代総長・虎鮫金次郎の忘れ形見です。

出会うたびに喧嘩ばかりおっぱじめてしまう二人ですが、その後、ある出来事により本当の兄弟になってしまいます。まぁこれについては割愛。そこまでの成り行きは恐ろしく気持ち悪く、面白いですw

そしてもう一人のライバル、嵜島昇喜郎。この男はなんと、かつて広島中を震撼させた最悪の男・松尾安三の忘れ形見だったりするわけです。忘れ形見とは言え、実は昇喜郎は父松尾の強姦行為により産まれた子。

自分の身体の中に流れる恐ろしい血に怯えながら、その血の運命か、暴走行為を繰り返す昇喜郎。父と同じく広島中を震撼させる昇喜郎ですが、精神障害を発症した母を看病するという優しい一面も。

3人の伝説を中心に、次の世代へ

村越の生まれ変わり・大友勝将。偉大な血を引く10代目陴威窠斗総長・虎鮫銀次郎。そして広島を震撼させた、最悪の男の血を引く嵜島昇喜郎。

3人を中心に物語は進み、広島悪ガキ伝説は次の世代へと受け継がれていきます。

世界観をぶち壊した最新作KIPPO(キッポ)

驚愕のとんでも展開その一・桐木久司

さて、やっとのことで本題です。いやー長かった。今日僕がどうしても記事にしたかった想いは、ここまでの説明がないと成り立ちません。だから何が何でもここまできちんと書きたかったわけです。

現在ヤングキングで連載中のシリーズ最新作「KIPPO(キッポ)」は、元祖BADBOYS世代の子供たち、すなわち桐木や段野の息子たちの時代を描いたお話なのです。

嵜島昇喜郎とのわだかまりも消え去り、虎鮫銀次郎と兄弟()となった勝将。ここを中心として、広島に巨大なファミリーが出来上がった後の様子が描かれたキッポ。

主人公であり、物語の進行役(ナビゲーター)である桐木久司。彼は元祖BADBOYSの主人公、桐木司の一人息子なんですが、KIPPO第25話「GHOST(3)」にて、なんと殺害されてしまうのです!

そして驚くのはここから。確実に死んでしまったはずの久司。その後・・・オバケとなって再登場!!皆が悲しむ自分の葬式場に現れてしまうんです。ナニソレーwwwww

一般人に見えませんが、ファミリーのみんなには見える久司。以降物語は、オバケとなった久司をナビゲーターとして平常運転に戻ります。(大体「オバケ」って表現なんとかならんかったんか・・・。)

驚愕のとんでも展開その二・虎鮫金次郎

作者さん、一体どうしてしまったんだろう・・・というファンの複雑な想いを無視するかのように、物語は更にとんでもない展開へ。

勝将と銀次郎が兄弟になったと書いてますが、それは二人のそれぞれの親が再婚を果たしたため。義兄弟ってやつですか。

銀次郎の母・津紀子と勝将の生みの母の偶然の出会い、それに付随する誰得な熟年夫婦の愛憎劇が無事おさまろうとした最新話(第30話・ヤングキング最新号2015.18掲載)。妻、そして成長した息子・銀次郎を暖かいまなざしで見つめる金次郎。

ん?

虎鮫金次郎・・・?

「は?ワシ・・・」「見えとん・・・か・・・!?」

なんと、陴威窠斗(ビースト)初代総長、伝説の男・虎鮫金次郎、オバケとなって復活でーーーす(ぃやっほおおおう♪)

いい加減にしろ。

KIPPOとんでも展開に対する自分なりの考察

まずは僕の率直な感想。

不良漫画の第一線を張ってきた、バッドボーイズシリーズ。最新作のこの展開には正直怒りすら覚えてしまいました。どうすんだよコレ・・・。どう収拾つけるんだよ。

いや、作者さん、もしかしたら収拾つけようなんて考えてないのかもしれない。ふと、以前どこかで読んだインタビューを思い出しました。

確か「自分の描いたキャラクターは、やがて自分の手を離れてひとりでに歩き出す」といった感じの・・・。

この作品に関しては、最初に大雑把に全員のキャラクターの性格と顔、背格好。あとはストーリーの大まかな流れと、所々でキーポイントとなるシーン。(中略)あとはキャラクターたちを動かしていけば自然と作品も動く。だから僕は基本的に追いながら描いているんです。

上記は作者の別の作品である「莫逆家族(バクギャクファミーリア)」を、作者自身が振り返ったパーフェクトガイド「莫逆家族・アウトローたちの伝説」より抜粋したものです。このセリフだったかなぁ?手元にある資料で一番コレかなっていうのを抜粋してみましたが。

とにかく僕が思うに、この作者さん、とにかくキャラクター愛が凄いと思うんです。

自分の作り出したキャラクターをとにかく愛していらっしゃる。だから殺したくない。だけど物語の展開上どうしても死んでもらわなければならない・・・。辛い。

あ、そーだ、生き返らしちゃえ☆

これ?

BADBOYS(バッドボーイズ)との出逢い

余談ですが、ここで僕とバッドボーイズとの出逢いを書いてみたいと思います。

バッドボーイズ単行本に出会ったのは今からおよそ20年前、高校生活最後の年にできた友達の家に、初めて遊びに行ったときのこと。

僕の通っていた高校は、当時は既に男女共学ではあったがもともとは女子校だったためか、当時男女比率がおよそ3:7と非常に偏った割合でした。

女子が多いなんて最高じゃないか!男にとってハーレムじゃねーかって?とんでもない!単に巨大なスピーカー集団と化した女たちは我が物顔で校内を暴れまわり(?)、絶体数の少ない男たちはただただ肩身の狭い高校生活を送っていたんです

そんな校風なものだから、男子生徒が小さな問題を起こすと蜂の巣をつついたような大騒ぎに。「○組の××って男は不良だ、ヤンキーだ」と校内の女子から疎外され、ますます肩身が狭くなっていくような状況。

「入るトコ間違えたかな」なんて後悔、飽きるくらいした高校生活最後の年。同じクラスの、自分と似たようなギラギラした眼光、それでいて何故か疲れ切った顔の男と出会ったのです。

疎外された少数派の仲間意識のためか、そいつとはすぐに馬が合い、あっという間に打ち解ける。気付いたときにはいつもそいつとつるむ毎日を送っていたのでした。

バッドボーイズ単行本に出会ったのはそんなある日、学校帰りにそいつの家に遊びに行ったときのことでした。

【まとめ】今後どうなる?BADBOYSシリーズ

高校生の頃から読み続けているBADBOYSシリーズ最新作「KIPPO(キッポ)」のとんでも展開について考えてみました。

久司をオバケ化したのは100歩譲って・・・ウーン、譲れるのか?くらいウーンですが、まぁ譲りましょう。物語のナビゲーターですからね。

でも金次郎はどうなんですか!!いいの!?ほんっとにいいのコレで!?

これやったらなんでもありになるんじゃないの?今まで死んでいったレジェンドたち、全部出てきてもおかしくないよな?山県とか、女神の鬼の内海とかケンエーとか・・・。

・・・いや、これ以上外野がギャーギャー言ってもしょうがありません。(さんざん騒いだくせにって?)

ただ一つ言えることは、今までずっとファンでしたということ。いやいや、ファン辞める宣言と違いますよ?今後の展開に期待してます!どう収拾付けられるのか全く持って想像が尽きませんが、多分僕はBADBOYSシリーズ、この先も作者さんがやめるまで追い続けると思います。

一ファンのぼやきを綴ってみました。以上です!しろうめず@ShiroUmezでした。

【kIPPO最新刊はコチラ↓】

【コミックもkindleで↓】

サブカル
スポンサーリンク
この記事が気に入ったら最新ニュース情報を、
いいねしてチェックしよう!
しろうめずをフォローする
考えるオヤジ